「城が伝える戦国の乱世と天下人」
戦国時代の日本では、各地に多くの城郭が築かれました。 ただ、世界的に見ても特異なのが、戦国大名のみならず 寺社勢力や百姓一揆勢力までもが城を有していた点にあります。
そんな身分を問わず対立していた時代を終わらせたのが、 織田信長や豊臣秀吉ら天下人です。 彼らは城を防御のみならず、自らの権力の象徴として築きました。 その権力の巨大さは、当時日本に訪れていた宣教師によってヨーロッパにも伝わりました。
中部・近畿地方を中心とする戦国時代の城郭からは、 戦国時代の世相と天下人による統一過程、そして大航海時代の東アジアにおける国際関係を知ることが出来ます。