武家による信仰の地、そして武家による文化・思想の源泉地
鎌倉時代の中心地だった鎌倉市と周辺には、
鎌倉時代にルーツを持つ神社仏閣が数多く残っています。
戦乱や災害によって当時の建物はほとんど残っていませんが、
その神社仏閣の役割や機能は約700年もの間受け継がれてきました。
そんな鎌倉が受け継いできたものは、武士による信仰の場としての役割の他、
武家が中心となって生み出してきた文化、
そして武士がよりどころとした思想の原点といった、
日本独自の身分である武家(サムライ)を語る上で欠かせないものばかりです。
特に思想に関しては、
後世に「武士道」として世界に知られることになります。
そんな「武家による信仰の地として崇拝された歴史」と、「武家による文化・思想の源泉地」が評価されて、
世界遺産になってたらいいのにな~
1185年、源頼朝は後に鎌倉幕府と呼ばれる政治体制を確立し、鎌倉の地は武家政権の都になりました。
そんな鎌倉には武家政権の守護神や守護仏として扱われる神社仏閣が整備され、
鎌倉幕府の栄枯盛衰を見守ってきました。
鎌倉幕府は1333年に滅亡するものの、
室町と江戸の両幕府や東国武士からは武家の守護神・守護仏が鎮座する場所に変わりありませんでした。
鎌倉は政治都市としての機能は150年ほどで失われましたが、
近代にいたるまで武家による信仰の地であり続けました。
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鎌倉が日本の中心地だった時代は、中国との交流が復活した時代でもありました。 平安時代の国風文化とは異なる国際色豊かな文化が花開きました。 そして文化の担い手がこれまでの貴族から武士へと移行した、日本史上でも大きな転換点に当たります。 大陸からもたらされた多くの文化や、勇ましさや規律を重視する文化は武士たちに受け入れられ、 独自の文化を形成していきました。 他にも、武家独自の武芸もこの時代に発達していきました。
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特に武士から重宝されたのは、大陸から伝来した禅宗です。 武士の価値観とも似ていた禅宗は幕府からも保護を受け、 鎌倉には多くの禅道場を有した大規模寺院が整備されました。 この禅宗の考えは後に「武士道」の基となり、 武士のみならず日本人の精神的支柱として位置づけられることになります。 そして、この「武士道」は近代に新渡戸稲造によって書かれた名著『武士道』でまとめられ、 日本人の道徳観や思想を世界中に伝えることになりました。
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武士道が確立されたのは江戸時代ですが、禅の教えは武士道の形成に大きく関わるものでした。
日本人の道徳観にも影響を与えた武家文化、 そして世界に知られる「武士道」のルーツとなった場所が、鎌倉の寺社です。
全部で12の文化財を選んでいます。(縦スクロールになっています)
中世から建造され始めたエジプトの中心都市・カイロに残るモスクなどからなる旧市街です。 イスラムの軍人奴隷であるマムルークに関するモスクも数多く残っています。
十字軍・聖ヨハネ騎士団がイスラム勢力に対抗するために築いた全長4kmに及ぶ城壁 に守られた中世の要塞都市です。
十字軍・聖ヨハネ騎士団がイスラム勢力、特にオスマン帝国の襲撃に備えて建設された城塞都市です。
赤レンガで造られたゴシック様式の城で、十字軍・ドイツ騎士団の修道院兼要塞として使用され、 武器庫や大砲を製造する場所や礼拝所が備えられていました。
神奈川県、鎌倉市、横浜市、逗子市による世界遺産の提案内容がまとめられています
日本遺産/「いざ鎌倉」~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~日本遺産の鎌倉についての情報がまとめられています
鶴岡八幡宮鶴岡八幡宮のホームページです。
鎌倉大仏鎌倉大仏のホームページです。
荏柄天神社荏柄天神社のホームページです。
覚園寺覚園寺のホームページです。
建長寺建長寺のホームページです。
円覚寺円覚寺のホームページです。
浄智寺浄智寺のホームページです。
瑞泉寺瑞泉寺のホームページです。
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2013年に日本政府から世界遺産候補として推薦されたのが鎌倉です。
当時は「武家の古都・鎌倉」の名称で、
鎌倉の地形的特徴や武家による政治・文化をメインコンセプトにした結果、
「当時のものがほとんど残っていない」や
「地理的特徴のみでは世界遺産に値するとは言えない」
という評価を受け、登録には至りませんでした。
当時のことは、学生ながらに疑問と悔しさを感じたのを覚えています。
そこから独自に研究をし、
調査機関から好印象だった武家の精神面や文化面を示す社寺を中心に
構成遺産とメインコンセプトを再構築してみました。
武家に関係するものの中で、特に国際的な認知度を持つ「武士道」も組み込めば
世界遺産登録も不可能ではないと考えています!
このまま鎌倉が世界遺産にならないというのは、
1人の日本人としても寂しいですし、何よりも勿体ない!
このページのような攻め方もあるのではないでしょうか?
最後になりましたが、このページを最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今後もまだ見ぬ日本を、世界遺産に当てはめて紹介していきますので、よろしくお願いします!
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